【FANZA同人作家向け】適正価格はいくら?2022年データで見るページ数別・価格設定の最適解 (660円? 770円?)
この記事でわかること
- FANZA同人漫画のページ数に応じた価格相場(2022年データ)
- 「中央値」「最頻値」から見る、市場で受け入れられやすい価格帯
- 特に多い作品ボリューム(21~35P)の価格設定目安
- データに基づいた、あなたの作品の価格設定のヒント
はじめに
「自分の同人作品、いくらで売るのが妥当なんだろう…?」
価格設定は、同人作家にとって永遠の悩みの一つですよね。高すぎると手に取ってもらえないし、安すぎると苦労に見合わない…。特に、これから活動を始める方や、固定ファンがまだ少ない方にとっては、売上を左右する重要な要素です。
そこで今回は、FANZAで2022年にリリースされた同人マンガ作品の膨大なデータを分析!ページ数ごとに、実際にどれくらいの価格で販売されているのか、そのリアルな実態を探りました。
あなたの作品価格を決める際の、客観的な判断材料としてぜひご活用ください。
(調査概要)
- 対象: 2022年にFANZAでリリースされた同人マンガ作品 (ページ数1~100P)
- 除外対象: CG集、総集編など、通常のマンガ形式ではない作品
- データ取得日: (元記事に記載があれば追記、なければこのままでもOK)
- 分析指標: ページ数ごとの価格の「中央値」「最頻値」「平均値」
目次
1. 分析方法:なぜ「中央値」で見るのが良いの?
今回の分析では、ページ数ごとの価格を見る際に、主に「中央値」という指標を用いています。
価格データには、時々ものすごく高価な作品や、逆にキャンペーンなどで極端に安い作品が含まれることがあります。単純に全作品の価格を合計して平均を出す「平均値」だと、これらの極端な価格(外れ値)の影響を強く受けてしまい、実態からずれた数値になる可能性があります。
一方、「中央値」は、価格を安い順(または高い順)に並べたときに、ちょうど真ん中にくる価格のことです。この方法なら、一部の極端な価格に左右されにくく、より実態に近い「真ん中の価格帯」を知ることができます。そのため、今回の分析では中央値を重視しました。
もちろん、「平均値」や、最も多く設定されている価格である「最頻値」も参考情報として見ていきます。
2. 【結果①】ページ数別「中央値」価格リスト (2022年版) – 外れ値に惑わされない相場
それでは、FANZAの2022年データに基づく、ページ数ごとの価格の「中央値」を見ていきましょう。
- 1-5P: 220円
- 6-10P: 220円
- 11-15P: 550円
- 16-20P: 770円
- 21-25P: 660円
- 26-30P: 660円
- 31-35P: 660円
- 36-40P: 770円
- 41-45P: 770円
- 46-50P: 770円
- 51-55P: 770円
- 56-60P: 770円
- 61-65P: 880円
- 66-70P: 770円
- 71-75P: 770円
- 76-80P: 825円
- 81-85P: 770円
- 86-90P: 880円
- 91-95P: 770円
- 96-100P: 880円
このリストから、特に作品数が多い21ページから35ページのボリュームゾーンでは、中央値が660円であることがわかります。まずはこの「21~35P = 660円」を一つの基準として覚えておくと良いでしょう。
3. 【結果②】市場の標準価格は?「最頻値」から見えるリアルなトレンド
次に、「最頻値」、つまりそのページ数で最も多くの作家が設定している価格を見てみましょう。これは、市場で最も「標準的」と認識されている価格を知る上で重要です。
グラフを見ると、多くのページ数帯で最頻値として「770円」が設定されていることがわかります。特に、36ページ以上のボリュームになると、770円が標準的な価格となっているようです。
先ほどの中央値(660円)と合わせて考えると、ボリュームゾーンである21~35ページの作品価格は、660円から770円の間で設定するのが、現在の市場トレンドから見て妥当な範囲と言えそうです。
4. 【補足】「平均値」データとその見方
参考までに、「平均値」のデータも見てみましょう。(上のグラフに平均値も示されています)
平均値は、一部の高価格作品に引っ張られる傾向があるため、中央値や最頻値よりも高めの数値が出ることがあります。例えば、「すごく力を入れた自信作だから、相場より高く設定したい」といった場合の価格上限の参考になるかもしれませんが、一般的な価格設定の基準としては、中央値や最頻値の方を重視することをおすすめします。
5. まとめ:データに基づいた価格設定のヒント – あなたの作品価格はどう決める?
今回のFANZA2022年データ分析から、同人マンガの価格設定に関して以下の傾向が見えてきました。
- 最も作品数が多いボリュームゾーンは21~35ページ。
- このボリュームゾーンでの価格設定の目安は660円~770円。(中央値660円、最頻値770円)
- 36ページ以上になると、770円が標準的な価 格(最頻値)となる傾向がある。
もちろん、最終的な価格は、作品のクオリティ、カラーページの有無、作家自身のブランド力、ターゲット層などを総合的に考慮して決定するべきです。データはあくまで客観的な相場を知るためのものです。
しかし、市場の価格帯から大きく外れた設定は、読者に「高い」あるいは「安すぎる(何か理由があるのでは?)」と感じさせてしまう可能性があります。今回の分析データを参考に、ご自身の作品内容と市場動向のバランスを取りながら、納得のいく価格設定を行ってください。
この記事が、あなたの価格設定の悩み解決の一助となれば幸いです。

